SSDの**Wear Leveling Count (WLC)とTotal LBAs Written (TLBW)**は、
SSDの寿命と状態を示す重要な指標です。
- Wear Leveling Count (WLC) – 摩耗均等化数値
SSDは書き込み/消去の寿命が制限されたNANDフラッシュメモリを使用しています。
Wear Levelingは、すべてのセルに均等に書き込み/消去が行われるように分散する技術です。
WLCは、SSDがどれだけ均等に摩耗したかを数値で表したものです。
WLCの値が示す意味
- 初期値(100~200):新品のSSDの状態。
- 減少(100 → 0):時間が経つにつれて書き込み/消去が累積し、次第に減少します。
- 0に近いほど、SSDの寿命が近づいていることを意味します。
- Total LBAs Written (TLBW) – 総書き込み量(LBA単位)
**LBA (Logical Block Addressing)**は、データが保存されるSSDの論理的ブロック単位です。
Total LBAs Writtenは、SSDにどれだけのブロックが書き込まれたかを示します。
通常、1 LBA = 512バイトまたは4KBです。
この値を使って、SSDの総書き込み量を確認できます。
計算例(実際の書き込み量確認方法)
TLBW = 100,000,000 LBAs
1 LBA = 512バイト → 100,000,000 × 512バイト
総書き込み量 = 約48GB
なぜ重要か?
WLCが10以下に落ちると、SSDの寿命がほぼ尽きている状態です。
TLBWはSSDにどれだけデータを書き込んだかを追跡し、
寿命が近づいているかを予測するために使用されます。
例
- WLC: 85 → 健康な状態(初期状態から多少の摩耗進行)
- TLBW: 500TB → 500TBのデータが書き込まれた(使用量が多い)
結論
WLCはSSDの残り寿命を示し、
TLBWは総データ書き込み量を示します。
SSDの状態を定期的に確認し、データ損失を防ぐことが重要です。
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